こんにちは。わたしたちはGallery 〇〇(ほにゃらら)です。
〇〇では、添田奈那の作品のみ飾られ続け、月に4日だけオープンします。
〇〇は、山梨県のアート施設「ガスボンメタボリズム」の中にあります。
〇〇はギャラリーでありプロジェクトです。
〇〇は、アーティストの添田奈那と細野晃太朗のふたりが運営しているギャラリーです。
ギャラリーを運営し、展示をつくり、訪れる方々と対話をする。
この全てが変化し続けるひと つの作品であると考えています。
空間内に空間ができることによって所有者と用途が曖昧な共有エリアが生まれる。
ただの荒野には路は無い。
建物と建物が存在することによって、
そこで巻き起こるもろもろ。
そういった現象をっ巻き起こすための装置としてのギャラリー。
〇〇を別の場所に出現させるためにまずモノローグスに設置することのできる箱(空間)を制作した。平面図を参考に、空間に即したサイズや間取りを考える。
その段階では何をどう飾るかはほとんど決まっていない。
仮組みをし、空っぽの、できたてのほにゃららに入り腰掛ける。屋根材に使ったプラスチック段ボールが光を透過して、2700mm ×750xmmの空間に満たされていく。
まるで教会のようだと思った。
中には一点の小さな額装の作品と、添田が過去に描いた「昔の記憶」と題された作品が飾られている。
添田が作り出すものはどんな形であれメディアであれ感情だ。
この小さな、細長い空間にそれらを描いたときの彼女の感情の記憶が飾られている。
そこにあるものを見つめること。時に懺悔し、怒りや悲しみ、繰り返される絶望。しかしそれをなかったことにしてしまい込むのではなく吐き出し、並べ、見つめ直す。そういった行為が必要だと思っている。
東京の中野のスケルトンのアパートの一室に出現したこの空間、現象が、あなたにとっての教会のような。